一般に、知ることというのは、知識を増やすことと考えられています。しかしもちろんそうではありません。私はよく学生に、自分が癌の告知をされたときのことを考えてみなさいといいます。「あなた癌ですよ」といわれるのも、本人にしてみれば「知る」ことです。「あなた癌ですよ、せいぜいもっと半年です」といわれたときにどうか。知るということを考えるとは、そういうことです。
あと半年と宣告されて、それを納得した瞬間から、自分が変わります。ですから、知ることというのは、じつは自分が変わることだと私は思うわけです。(p85)
『自分は死なないと思っているヒトへ : 知の毒』
(養老孟司,大和書房,2006)
自分を殺し,自分を作りかえる。「知る」ということはそれだけ劇薬なのだ。
読書も同じで,本を読んだ後で,その人が変わらなければ,本当の意味で本を読んだことにならないのではないか?と思ったりします。
※私見です。
もちろん,色んな本の読み方があると思います。なので,オイラの考えを強制するつもりはないです。
上記のようなことを書いておきながら,ま,好きなように読めばいいんぢゃね?とも思います。
人生は楽しんだ者勝ちだと思います。
追記
すこし改行する頻度を減らしてみました。読みやすさはいかがでしょうか?