はやく真人間になりたいよぅ(仮)

ゆるミニマリストの元ヒキニートが真人間になるためのブログ@oekakids

われわれは自分で自分の「静けさ」を回復するだけの自由を持っている。

テレビは消そうと思えば消せるんで、そうしないのはわれわれの責任なんですね。決してテレビの責任じゃない。

 

テレビというのはいい番組だけを選んで見れば、こんなすばらしい道具はありませんよ。だけど雑音を発する機械として置いておくから、家の中がやかましくなるだけなんですね。

 

今の日本では、人は自由を与えられている。その自由とは、バランスを回復するために使うものとしてあるんですね。ぼくは今、伊那谷では新聞もとっていないし、テレビも持っていない。朝、テレビと新聞がないとお茶が実にゆっくり飲める。朝飯も一時間くらいかけてかなりゆっくり食べるんですね。一番いい時間に、ぼくはテレビと新聞というものに接しないでいられる。

 

別に新聞やテレビがいいとか悪いとか言っているんじゃない、バランスの問題として言っているんですね。何を取り除き、何を増やすかということを自分のバランスとして持てばいいだけの話なんです。そういう意味で今は日本全体が騒がしいけれど、一方われわれは自分で自分の「静けさ」を回復するだけの自由を持っているんです。

(p94-95)

 

『タオにつながる』

加島祥造朝日新聞社,2003)