女が主人公である世界的名作の物語。
これを皆さん、思い出してください。
『かえるの王子』にせよ『竹取物語』にせよ、女の幸せのパターンというのはお姫様という形に出てきますが、お姫様にはたくさんの選択肢があるというのが幸せなんですね。
お姫様の婿選びのために、国中から若者たちを集めて技比べをさせます。
その中でいちばん優秀な技比べの勝者とお姫様が結婚するという物語が、圧倒的に多いのです。
つまり、国中から男を集めて、若者を集めて……結局、一人を選びます。
女を集めてすべてとセックスするという展開が、男が主人公の物語になるんですけれど、女が主人公の場合、そこで技比べをさせて、いちばん優秀な男と結婚するという形になっているわけです。(p35-36)
『米原万里の「愛の法則」』
このパターンは今の小説,漫画等にも当てはまる。
物語のパターンって,実は,思っている以上に少ないんですよねぃ。