モノを捨てられない、モノだらけの部屋になる。その理由は、一言でいえば、「不安」が原因だ。「いつか使うかもしれない」「ないと将来困るかもしれない」「この本は私のアイデンティティ」……。すべて自分に不安がっている。(p73)
『最小限主義。:「大きい」から「小さい」へ モノを捨て、はじまる"ミニマリズム"の暮らし』
(沼畑直樹,ベストセラーズ,2015)
逆に言えば,自分の身ひとつだけで,生きていけると思えるならば,モノを捨てられるし,モノだらけの部屋になることもない。
モノを溜め込んでいる人を見ると,ああ,この人は不安なんだなぁ…と思う。
卑近な例をあげれば,父親。
年をとると,お金を稼ぐこともできなくなるし,体も言うことを聞かなくなってくる。不安になってしまうのは仕方がないことかもしれない。
だけれども,同じように年をとっても,小ざっぱりしている人もいる。
これはオイラの勝手な私見なのだけれども,「いつ死んでもかまわない」って思っているんじゃないのかなぁ…と。
人生に納得しているというか,諦観しているというか,そんな感じがするのです。
なので,年をとっても不安ではない。
――もちろん,人間ですので,自分の死が間近に迫ったとき,右往左往してしまうかもしれないです。
何も持たずに,この世に生まれました。死ぬときも,何も持たずに死んでいきたいものです。
何も残さず,プラマイ・ゼロ。
すべてをご破算に!
って,ちょっと話が脱線しちゃいましたね。話を元に戻します…というか,要約します。
[まとめ]
モノを捨てられない,モノだらけの部屋になるのは,不安だからだ。
なので,自分の身ひとつだけで,生きていけると思えるならば,モノを捨てられるし,モノだらけの部屋になることもない。