はやく真人間になりたいよぅ(仮)

ゆるミニマリストの元ヒキニートが真人間になるためのブログ@oekakids

読書

己の死を宣告されたとき,人は誓いを立てて,ほんの少しの歳月のおまけを得させてくれと神に乞う。

結局のところ、彼ら(多忙の人)がいかに僅かしか生きないかを、君は知りたいのですか? ならば、見たまえ、彼らがみなどんなに長く生きたいと願っていることか。 よぼよぼの老人が、誓いを立ててほんの少しの歳月のおまけを得させてくれと神に乞う。 自分た…

大衆の喝采は物事の正しさの証明にはならない。一人の正しく見る目があれば十分なのだ。

わたしにとっては一人が大衆であり、大衆とは一人である。 ――デモクリトス わたしには少数者で十分だ。一人で十分だ。誰もいなくても十分だ。 ――無名氏 わたしはこれを多数者のために書くのではない、一人のために書くのだ。 なぜなら我々二人は、一人がもう…

多読の害

セネカはやたらに居場所を変えたり、あっちへ行ったりこっちへ来たりするのを、病める心の徴候と見做していた。 それは読書においても同じで、あれを読んだりこれを読んだり、絶えず書物を変えて読むのは、心に落着きがないからだ、と考えていた。そこでこん…

『30日間、食べることやめてみました : 「不食」という名の旅』(榎木孝明,マキノ出版,2015)

誰もがこの瞬間、この「いま」を生き、それを積み重ねていくことでしか人生は続いていかないからです。 誰もみな、生きてきた過程で、自分がたまたま選択した瞬間の積み重ねの結果がいまの人生。 もしも、いまの自分に満足がいかず、自分の人生が後悔に満ち…

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。 [訳] 河を見ていると、水は流れ流れて絶え間ないが、それはむろん同じ水で…

「今ココニ」を全力で生きることが、人生を生きることなのだ。

そして、それにしてもわたしは彼がここでも、人の生き方の極致を、一日一日を人生の最後の日と思って生きること、としているのに注目せずにいられない。 これは、前にも言ったが、人の生きるところは「今ココニ」しかないということだ。 「今ココニ」を全力…

誰かに起りうることは、誰にでも起りうる。

「そんなことが起ろうとは、わたしはぜんぜん思っていませんでした」とあなたは言うのですか。 起りうるとあなたが知っていること、多くの人に起ったのをあなたが見ていることが、自分にだけは起らないとでも思っていらしたのですか? 芝居の台詞ですが、こ…

奥さん,メメント・モリですYO!

人は、そもそも運命がいついかなる時に襲いかかってきて自分に与えるかもしれぬ禍に対し、つねに心がまえをしているべきであって、決して自分だけは運命の打撃を免れているなどと思うべきではない。 病気、財産喪失、失業、追放、そしてむろん死――それらの運…

多数こそ最悪

人間の問題に関しては、多数者の気に入る方が善ということにはなりません。むしろ大勢が集まるということ自体、それが最悪のものだという証拠なのです。 「幸福な人生について」2-1 人気というのは何事においても、それが正しいことの証明にはならない。世に…

幸福な人生を作る原則

何よりもまず――この点でストア派はみな意見が一致しています――わたしは自然に従う。自然から外れず、その法則と模範によって人生を導くのが、知恵だからです。したがって幸福な人生とは、自分自身の本性と合致した生のことですが、そういう生は、まず心が健…

自分を肯定できるということが、幸福には欠かせない条件なのだ。

自分を肯定できるということが、幸福には欠かせない条件なのだ。自分を受け入れ(人はそれぞれ違う能力や肉体や容貌や精神を与えられて生まれてくるが)、自分の醜さや、短い足や、病弱なからだや、そういうものすべてを受け入れ、認め、肯定し、愛するに至…

「快楽」と「徳」の違い

快楽というものは、肉体の快楽であり感覚の快楽である。飲食の快楽であり、音楽・香水・性欲の快楽である。その住むところは娼家、料亭、公衆浴場、競技場、劇場、サウナである。その悪徳は高慢、傲慢、横柄、恫喝、有頂天、等々である。が、快楽の何よりの…

自分の外にあるものに目をくらまされて事を企てるのが、失敗の原因なのだ。

どうして人はそういう心の落着きへ達せられず、落ち着いた心を維持できないのか? それにはいろいろな心の弱さ、性格の弱点、様々な欠点があるけれども、それらは結局のところ自分自身と一つになれぬこと、自分を信じきれぬこと、自分への不満が原因なのだ。…

自分を全肯定することが人間の努力の目標である。

わたしが、この「心の落着きについて」というエッセイで一番力づけられたのは、セネカがここでは何度も、人が安らかで落ち着いた心を持つに一番必要なものとして、自分自身に対する信頼を持つようになれ、自分自身を楽しめるようになれ、とそれを何よりも強…

第一の事を案じ定めて、その他は思ひ捨てて、一事を励むべし。

自分の生涯にしたいことが数あろうと、その中の何を自分は一番したいかよくよく考えて、何が第一か決まったらそれに専念せよ、 他のことすべてが破れてもかまわずその一事にうちこめ、さもないと何一つ実現できないぞ。セネカの言うのもそのことだ。 同じ忠…

人生の意味など問うべきではなく、自分自身がそれを問われているのだ。

もし患者に、自分の人生の意味は何なのだ、と聞かれたら何と答えるべきだろうか。医者が一般的な言葉でこれに答えられるとは思えない。人生の意味は人によってさまざまであり、時々刻々変化するものだからだ。大切なのは一般的な人生の意味ではなく、いま現…

他人の生き方なんて,どうでもいいのだ。

掃除から1年後、吉祥寺井の頭公園前の店で佐々木さんと飲んでいたときのこと。「最近、映画を観なくなった」という点で盛り上がった。以前は二人とも大の映画好きで、時間があれば映画ばかり観ていた。それが、なぜか二人とも観る時間が減っていた。 どうし…

モノが捨てられないのは,不安だからだ。

モノを捨てられない、モノだらけの部屋になる。その理由は、一言でいえば、「不安」が原因だ。「いつか使うかもしれない」「ないと将来困るかもしれない」「この本は私のアイデンティティ」……。すべて自分に不安がっている。(p73) 『最小限主義。:「大き…

大量にモノを捨てたいときは,先に好きなモノから捨てる。

「好きなモノを残す」という発想から、「好きなモノを捨てる」にすると、本もCDも写真も服も大量に捨てられた。(p17) 『最小限主義。:「大きい」から「小さい」へ モノを捨て、はじまる"ミニマリズム"の暮らし』 (沼畑直樹,ベストセラーズ,2015) まさ…

先ばかり見てやろうとする者は、失敗する。

『タオ : 老子』 (加島祥造,筑摩書房,2000) 自分の心に引っかかりのあったところを備忘録として書き留めておく。 先ばかり見てやろうとする者は、 失敗する。 先のものをいま取りたがる者は、 取り損なう。 だからタオにつながる人は、 いまのことを、…

静寂の中で自分と対話することが肝要である。

『タオ : 老子』(加島祥造,筑摩書房,2000)読了。 自分の心に引っかかりのあったところを備忘録として書き留めておく。 人の頭に立つ人間は、 下の者たちを信じなくなると、 言葉や規則ばかり作って、それで ゴリ押しするようになる。(p48) みんながび…

「静けさ」の効用

寒さは熱狂すれば直る。 熱狂に勝つのは、静けさなのさ。 実に、清々しい静けさだけが この世の狂いを直すのだよ。(p106) by 老子 『タオにつながる』 (加島祥造,朝日新聞社,2003) 不安な気持ちのとき, 静寂な環境に身を置くといいと思う。 喧騒の中…

われわれは自分で自分の「静けさ」を回復するだけの自由を持っている。

テレビは消そうと思えば消せるんで、そうしないのはわれわれの責任なんですね。決してテレビの責任じゃない。 テレビというのはいい番組だけを選んで見れば、こんなすばらしい道具はありませんよ。だけど雑音を発する機械として置いておくから、家の中がやか…

子どもはなぜ排除されるのか?

子どもは、なぜ排除されるのか。 それは、子どもは自然であるからです。 都会は、原則的に自然を排除するところですから、子どもはじゃまになってしまう。 子どもは日常生活を妨害するものと、皆さんはなんとなく考えてないでしょうか。 うちで子どもが生ま…

あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない

「あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない」わたしたちが過去の充実した生活のなか、豊かな経験のなかで実現し、心の宝物としていることは、なにもだれにも奪えないのだ。そしてわたしは最後に、生きることを意味で満たすさまざまな可能性につ…

自分と分離した知は、おもしろくない。

現在では、知ることは、自分とまったく無関係の 出来事になったのではないか。 (中略) 技法とはノウハウです。 どういうふうに知識を手に入れるか、どうそれを利用するか。 そういうものに知識が変わってきたんだな、と思った。 知ることが自分にかかわり…

知るということとは?

一般に、知ることというのは、知識を増やすことと考えられています。しかしもちろんそうではありません。私はよく学生に、自分が癌の告知をされたときのことを考えてみなさいといいます。「あなた癌ですよ」といわれるのも、本人にしてみれば「知る」ことで…

『幸福になるための作法45』(中野孝次,ポプラ社,2000)

心にひっかかったところを 備忘録として書き残しておきます。 自分の無能が判明するのが恐さに何もしないでいる者は、 永久に自分に出会うことができないだろう。(p24)

『日記の魔力――この習慣が人生を劇的に変える』 (表三郎,サンマーク出版,2004)

マイナス面があったときに、大切なのは「あれをやっておけばよかった」 ではなく、「今日からはこうしよう」という肯定的な側面を書き、 宣言することなのだ。 そのとき大切なのが、肯定的な具体案を明記することである。(p69) 出典: 『日記の魔力――この…